『FUNKY IT!』

4、ー嘘つき? ー


信じてはいけない、
それは悪魔のように狡猾だから。


(か、風邪フラグは?)

ぱくぱくと、白米を口に運ぶ三成。
寝巻きだか部屋着だか地味なグレーのトレーナーが、なんだか妙に生々しくて

(同棲っぽい!!)

と、政宗の心拍数は上がりっぱなしだ。

「元気、じゃな・・・」
「元気? フツーだ。」

お風呂上がりで、ほくほくの三成。
白い肌が浮きたつようだ。それでいて頬は、ほんのり上気して薄く色づいている。
シャンプーもボディーソープも貸してやったから、今は政宗と同じ匂いということになる。

可愛い。
すごく。
しかも、ふたりで鍋をつつく日が来るなんて。

ぐつぐつぐつ・・・・

早く作れて体の温まる料理と言ったらこれしかない。
鳥肉と白たきと豆腐、それに白菜、ヘルシーかつボリュームたっぷりの水炊き。
今夜は、あっさりポン酢でいただく。

「政宗は料理ができたのだな、」
「ん・・・まあな。どうじゃ惚れ直したか三成?」
「いや、惚れてないからな。しかし、料理は褒めてやってもいい」
女王さまよろしく、箸をあげて高らかに宣言する。

(高飛車〜。)

「しかしよく鍋があったなー」
「あるじゃろ」
「ないだろ。」
ガスの必要ない電気プレートにまたもや三成は興味深々だ。
「三成のうちにはないのか」
「ない、というか一人で鍋とか・・・ふっ、淋しいなおまえ」

笑ってんじゃねぇよこいつ。
一瞬本気で殺意が沸いたのはナイショだ。

「三成〜、野菜をよけるな」
「よけてなどいない。」

つん、と澄ました顔の三成。だがその取り皿には見事に肉しか入っていない。

「じゃあ、白菜も食べんか」
「あーーやめろ! よそわなくていいっっ」

「馬鹿めっ! 鍋は野菜にこそダシが染みとるんじゃ! 」
「うるさい鍋奉行!!」

ぎゃーぎゃー言って、暴れる三成の皿にたっぷり野菜を放りこむ。

「食べればいいのだろう、食べれば」
「そうじゃ、ほそっこい上に偏食持ちとはな三成ー。そんなんじゃこの厳しい
  世の中生き残れんぞ」
「お母さんか。お前こそ背ぇ伸ばせ」
「ああ!? なんじゃとこらぁ!! 」

「まぁまぁ、そう熱くなるな。血圧高いだろ政宗?」
「正常値じゃ・・・・」

(こ、こいつといると、血管ぶち切れそうじゃな・・・)

いつか死ぬ。
憤死か、悶絶死かわからないが、三成はどうやら政宗にとって最大の天敵らしい。

                                         to be continued.....?


すでに書いてあったやつなので、自分でも懐かしすぎて
「なんなのこの子たち?」てな気持ちになってしまいました(笑)
この後どうなるんだろう・・・いや、どうするんだろう(@_@;)

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