『Ringing Bell』
わがままで困る。
「一回、殺してぇ」
「はんっ 一回でいいのか?」
青年は鼻で笑って顎を反らす。その美しい顔も今は腹立たしいだけ。
「一回と言わずなんどでも殺せばいい、できるものならな。」
言いきって、彼は清正を冷然視する。
できるわけない、とでも思っているらしい。
それが、愚かなのか、たしかな自信なのかは清正には分からない。
ただ言えることは、
「ほんっとにお前って・・・・ムカつく奴だよな」
相いれることがなくて、そばに寄れば互いに傷をつけ合う。
なのに離れることがないのは、愛だから?
その胸に湧きあがるのは、激情か、―――それとも烈情か。
さぁはじめよう。
どこかで鐘が鳴る音がした。
どこに行きつくかは分からない。
分かっているのはきっとハッピーエンドは望めないということだけ。
相容れないのなら、せめて激しく殺し合う。
憎んで憎んで、そして最後には君の真実を知ろう。
この胸に残るものがなんなのか、そのとき初めて本当の俺を見つめて。
・・・・・だから今は、――――静かなる決別を。
END.
やべ、電波かもしれない!
もし英題が間違ってたら誰か教えてください;
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