※なんか青春です。(政→三) ねつ造小十郎が出てきます。



『走ったらいいよ』
 〜You are my sunshine.〜




はぁああ〜・・・

政宗はテーブルに突っ伏してこの日何度目かの盛大な溜息をついた。
「ああ〜どうしたらいいんじゃー」
ぐだぐだ言いながら人差し指で「の」の字を書くしまつ。

仕方ない。
縁側で洗濯物を畳んでいた小十郎は手を止めた。
「どうかしましたか政宗さま? 」
心配そうに、もといじゃっかん呆れつつ聞いてくる。
「なあ、小十郎〜三成がわしに惚れるいい方法はないかのー? 」
またか。
それが小十郎の感想だ。
高校生になって色気づいたのか。主人はどうやら、コンビニのお兄さんに
お熱らしい。
それだけなら微笑ましいのだが。

「ムリです。」
「え?! なんできっぱり?」
 うろたえる政宗を尻目に小十郎は洗濯物を畳む手を再び動かし始めた。
「政宗さまには相応しくありませんよ」
「そんなことはない、」
「小十郎は悲しいですぞ政宗さま、政宗さまはこの伊達本舗の跡取り息子!
 それに比べあのようなものでは身分不相応! 政宗さまにはしかるべきときに、
 しかるべき筋のお嬢様を」
「けっ話長い上に参考にならん馬鹿め! 」
ぷいっとそっぽを向いてしまう。
「はあ?! 聞いてるんですか私の話をっ政宗さま! 」

これで小十郎は結構キレやすい。
創業100年を誇る老舗の呉服屋、伊達本舗。その跡取り息子が政宗だ。
代々、伊達本舗に奉公してきた家柄の小十郎にとって、政宗は主人であるが、
それ以上に身内。
友達でもなく、主従でもなく、言うなれば、ちょっと年の離れた兄弟のような・・・。
その彼の恋路を応援してやりたいのは山々なのだが。


「むう・・・政宗さまを任せて良い人物なのか私には分かりませぬ、」
「小十郎、堅苦しいなお前。」
「だいたいこんなところでゴロゴロしている人に嫁など」
「むっなんじゃいつも小言ばかり言いおって小十郎は誰の味方じゃ? 」
「? それは、政宗さまですが・・・。んーそうですねぇ、惚れさせる、か。」
「考えてくれるのか?! 」
高校生なんてこんなものだ。
好きなのはいいが、それからどうするかなんて具体的なプランなどない。
若いっていいな〜。とか頭をよぎるが、今は無視だ。

「押してダメなら引いてみなって、昔の人が言ってますよ? 」
「は? 引いたら三成は一生、口をきいてくれんだろう! 」
「え? そんな人のどこがいいのですか・・・。まったくだったらここは会いに
 行くの一番ですね。」
適当に言ったつもりが、政宗は顔をぱあっと輝かせた。
「そ、そうか! そうじゃな、やはり会いに行くのが一番じゃな。ちょっとコンビニ
 行ってくるわ! 」
思い立ったが吉日。政宗は意気揚揚、立ちあがると踵を返した。
「え? 政宗さま、まって・・・・」
もうすぐ夕ご飯ですよ? の言葉は政宗には届かなかった。


会いに行く。
小銭だけ握りしめて。
君に会いたいから、今日も行くよ。



――― 恋をしたらまわりなんて見えない

     牛乳とパンと君の笑顔 ・・・380円の恋。


「政宗さま、会いに行くって言ったて。それじゃただ貢いでるようなもので
 すよ・・・・はぁぁ」

 パンツを畳みながら深ーい溜息をつく。
 政宗の恋が実るまで小十郎の気苦労も絶えない。  

 
                               to be contenued...? (多分続かない);


なにこの話し。三成出てこないし(笑; 
ポエマー政宗さまは歌とかつくってプレゼントしそう。(イタイ!
こじゅはお母さん・・。 
380円はもともとジャ●プとコーヒー牛乳の設定だったのに・・毎日買えない!とか思って。
テキトーだな。ああ。