※みなさんが、今後のカプの方針を考えてくれたようです。うちの三成が可愛くない理由。カオス。


『愛のままに我がままに僕は君だけを傷つけない』

@裸足の女神

「タイトル長いなぁ、おい」
「ビー●への批判は受け付けません!」
「なんだ・・・・俺が悪いのか、その流れ?」
めそっと言うより、ぶすっとした顔で三成は左近を見上げる。

可愛いんだか、可愛くないんだか・・・

「まぁ可愛いんですけどね〜〜!!!!」
「は??? き、キモチワルイな。」
本気で引いているらしい。
のけぞった三成は寒気がするらしく、腕をさすっている。

「で、なにこれ? なんでみんないるんだ。」
「我らはいつでも一緒ではないか三成! これぞ義」
「うん、そうだな。義、かもしれんな。だけどいつも一緒にいる約束などした覚えがないな、兼続。」
「三成っっわたしの話を遮るなどいつからそんな不ぎ」
「私は、私は三成殿と一緒にいられるなら・・・ご飯は三合でがまんできますよ」
「なにっ幸村まで私のはな」
「幸村ありがとう、ご飯は好きなだけお食べ〜。全然意味分からなかったからね〜。」
「わ〜い!」
「殿〜、目が遠くを見てますよ〜。幸村を軽くあしらわないでくださーい不憫です。」
「(うるせぇ。)・・・・ふん」

円卓に集まったいつもの面々。

「これは会議のようだが、いったいなんの?」
「殿、最近ニート疑惑がひどいんでね。」
「はぁーーーーー?」
「しかも冷たいでわないか!」
「デレが足りないという噂ですよ?」
「だ、だからなんだ。誰かに迷惑かけているのかそれで。」
「そこ! そういう態度ですって。一応、愛を謳ってるんですよね俺たち?」
「今後の方針にもかかわるぞ」
「知らぬよ・・・・」
「でも三成どのは、受けなのですから! デレがなくては話がつまらないです」
「そこまで言うか?! つまり俺にどうしろというのだお前たち」
「これからは、素直になってくださいよって話です。もう少し可愛げって言うかねぇ〜もとの殿のクリーンな
イメージを取り戻してほしいんですよ」

「ふぅん・・・・総合すると、『俺は仕事もしないで我が儘ばっかり言ってる、おまけに素直じゃなくて
可愛くもない、どうしようもない男』ということか? だからみんな食指が動かんって?!」
「それ、言ってて悲しくないですか殿・・・・左近はなにもそこまでは言ってないですよぅ!!」
ぐすっと大の男が泣き真似をして見せる。

「左近、俺は悲しくなどないのだよ?」

「え」

いつになく優しい声音に左近は思わず主人の顔をまじまじと見つめ返してしまった。

どこまでも聡明で、触れれば冷たそうな容貌。
乳白色の肌さえ陶磁器のようで、その頬にかかる赤い髪が妖艶だ。

その人が薄くほほ笑む。

「表情に表せないほどにムカつく。」
「え、」
「あーーーー腹立つーーーーー。ふふふふふうふふ・・・・」
「え、ええええええ!?」

笑っていない。
完全に半眼であっちの世界にいってしまっている。

「っみみみ、三成殿!!!!」
「落ち着けぇぇえ三成ぃ!」
「徳川滅ばないかな〜。俺、もう家から出たくないし。むしろ世界の半分くらいなくなりませんかねぇ」
「え、なに!? 急に電波です殿、どうするんだこれ」

みんなのヒロインがぶっ壊れました。


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「多くを望んではいけませんね。・・・・三成殿、機嫌を直してください。私は今のままのあなたが好きです。」
「幸村・・・?」
「おいっなにどさくさにまぎれて告白してるんだそこ! 殿もぽぉっとしないでくださいよ、」
「というわけで、プロポーズを考えてきてあるのだ三成。私たちの渾身の台詞を聞いて、機嫌を直してくれ。」
「ぷろぽーず? まぁ聞くだけだがな。言ってみろ、」

姫のお許しが出たのでさっそく。

「まずは私からです、」
「うん」
「三成殿、あなたに靴を贈りたい・・・・・」
「靴、か? (秀吉様的な? ゾウリを温めてくれるのか?)」

すかさず、ひざまずく幸村。

「な、なにしてる??」
「私と一緒に歩いてくださいませんか、これからずっと同じ道を」
「・・・・・・・・・えぇ?・・・・恥ずかしいなこれ、」
「まんざらでもないじゃないですか殿ぉ!」
うるさい左近は放っておく。
「65点だな。」
「おおおお・・・・・一晩考えたのに」
「意外と厳しいな三成、」

幸村らしい結果でした。

「次は私だぞ、三成」
「ああ。」
「三成、・・・・・お前には敵が多い。」
「ん、・・・そうだな」
「だが、考えてみろ。世界中がお前の存在を否定して『消えてしまえ』と思ったとしても、」
「え、(ひどいだろそれ!)」

「絶対に、『何でもいいから生きてさえいてくれればいい』と思ってくれている人がいるだろう? 
家族に、友に、そして私だ。」
「兼続! その台詞はここでつかってほしくなかった!!! 俺は今、いろんな意味で泣きたいんだぞ、
 お前のせいだ」
恥ずかしいよ。
嬉しいよ。そして、ムカつく。
「泣け! 三成、私と結婚してくれ!!!」
「しないけどありがとう! 70点だ。」
「ぬっーーーーー」

情に流されてくれませんでした。

「最後は俺ですよ、殿?」
「う、うん・・・・期待してもいいんだろうな、俺の軍師?」
「俺のって・・俺のって! 反則でしょ先にそんな・・・・・襲っていいですか!」
「お前サイテーだな。」
嫌だよ、と吐き捨てられた。
だが、左近はめげない。なぜなら日常茶飯事だから。
「気を取り直して、」
「はいはい」

「殿、あんたに一生ついていきますよ。嫌だって言われてもね。」
「ふぅん?」
「あなたの足りないところは俺が補いましょう、自由に生きてください。それが一番、殿らしい
 んだから。文句言う奴はこの左近が倒してみせましょう」

「・・・・・・・あの、」

「なんですか」
「もうちょっとロマンチックなのがいい。」
「ぅぇええ!!? 鉄板なのにこれ! 」
「使い古した言葉はいらない! お前の心の声を聞かせてくれ左近!!!」

誰ですか、あんた?
旧時代のヒーローの顔がよぎりました。



B愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない

「三成に過ぎたるものが二つある、佐和山の城に、島の左近・・・・どうだ、左近そう思うか?」
「たしかに。 殿にはもったいない」
「そうか・・・」
「どうですぅ? いい男でしょ。あんたのモノですよ、三成さん。」
きらーん。

「くらい言えよ!!」
「なんですかそれ、妄想ひどい! しかもドMじゃないですか殿っ」
「違う! 俺をなじるな! クビにするぞっっ」


「なるほど・・・・三成殿の嗜好を考えていなかったのですね私は。」
「は? 幸村?」
「あなたを殺してしまいそうだ」
「え」
「殺してしまいたいほど、あなたが好きですよ三成殿?」
「・・・・・・・違うと思うそれ。(いぁああああああああ!!! 怖いぞコイツ!!!)」
「どうしたんですか、急に無口になって」
「い、いや・・・」
「こういうのがお好きなんでしょう? ね、」
「ち、違う! だから俺は、俺は、そういうのは・・・・・・」

もごもご言っていて聞き取れない。
あからさまに三成は動揺していた。白いはずの肌が上気している。


「殿ぉ! 」
「三成〜、そのドキドキは恋ではない、ただの恐怖だ! だまされるなぁ!!!!」

「い、いかん! 俺としたことが離せ幸村っ」
「あ」
どんと、幸村を突き飛ばして体裁を整えだす三成。

「結果、俺じゃなくて問題があるのはお前たちの方ではないか? 」
「え?」
「・・・・・うん。そうだ、俺はいつも変わらない。お前たちがもっと俺を敬え!」


えぇぇーーーーーーっ!


「当り前だろうが、貴様らもっと俺を楽しませろ。ツンだデレだと訳のわからんことを言う前に
全身全霊で俺に尽くせ。ま、それでもなびくとは限らんけどな!」

「三成殿・・・・ぉ」

「んじゃ、3時間くらい近付かないで。またな。」


「3時間したら近付いていいんだ・・・・」
「寂しがり屋だからな、」
「あれでも俺の殿ですからね、殿らしいや。」
「ああ」
「だいたい三成殿はあんな感じで正常ですからね。」


強い口調も、激しい性格も、愛してみたら大したことない。
だってそれ以上に・・・・・


「面白い人だ。」


END.


なんすかこの話〜!!!!!
自分で書いてて、意味分からんwwwwタイトルはもちろんあの名曲たち。
著作権は大丈夫だろうか;  怒られたらすぐ外すww