裏テーマ。


生死を決めたのは一度の大敗。
成都王頴(えい)さまの任を受けて司馬乂(がい)征伐に向かった陸機さん。
しかし、それはうまくいかない。

彼は頴さまの寵臣に恨まれていたから。
あることないこと言われて、ついには頴様からの信頼を失ってしまった。
悲しいかな、
陸機失脚とともに一族は皆殺し。弟である雲、耽、彼らの子供たちも助からない・・・。


武将としては失敗したけど、
ねえ、行くなら文官の国。戦のない自由な世界に生きたかったよね。
無理しすぎたよ。向いてない仕事も頑張ったし。

三人で行こう夢の国に。あっちにはいるよね? 戦で帰らなかった兄さんたちも。
すごく好きだった文士たちも。憧れてたんだ。

威光を残せなかったから父さんや、おじい様には怒られちゃうかもしれないけど
あっちでは楽しくやれるよ。




・・・と、こんな裏テーマがあったり。
文官の国は夢の国(あっちの世界)です。ディ●ニーランドに住みたいな、
みたいな淡い夢と叶わない期待。
こういうのを中国では桃源郷というのでしょうか。私の中ではちょっと違って。
落語にみんなであの世にいってみようか? みたいなのありましたよね。いいとこらしいよ、と。
どんちゃんどんちゃんやりながら、行列作って夢の国。
だから、決して暗い気持ちで書いたんじゃないですよ(笑


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