1. ※ <設定>やらなんやらです。一応、史実なんかなぞっておきます。必要ない方は読まなくても大丈夫。


    1、花より二陸

    「やりましたよ兄上! ついに二陸サイト立ち上げですね? 」
     乙女の如く感涙する弟に、兄は小さく首を横に振った。
    「いや雲、これは二陸サイトではないらしいぞ。残念だね・・。」
    「な、なんと! 騙されてしまいましたか ・・・いやしかし、メインには違いないですから。」
    「まあ、二陸はマイナーなので仕方ない。だいたいが、それでやっていけると思う時点でちょっ
      と管理人はキてるんじゃないか?   マニアックなのだよ。」
    「おお、なんと辛口なのでしょう・・・と、ともかく進行です!」

    「えーっと、二陸は史実を元にしたオリジナル作品 です。あしからず、」
     カンぺ読み放題。
    「ここでは取りあえずの人物設定などを軽くご紹介しておきますよ。」

    <史実的二陸象>  

    @ 陸機(りくき) 字は士衡(しこう) 261年〜303年。
     三国時代末期の呉、江蘇省に生まれる。陸抗(りくこう)の四男。祖父は陸遜
    陸家は呉の四姓「朱・顧・張・陸」の一つと名門である。呉の滅亡後、晋に仕えるもその人生は波乱万丈。
    詩をよく作り、弟の陸雲と並んで「二陸」 と称される。ちなみに華麗な対句表現を用いた長歌が得意で、
    文学論を述べた文の賦は有名。『陸士衡集』などがある。

    A 陸雲(りくうん) 字は士竜(しりゅう) 262年〜303年。
    幼い頃は神童だったらしい(笑) 詩は兄に劣るが、討論は雲の方が上手だとか。聡明で思慮深い。
    気性の荒い兄に対して、文弱青年で誰からも愛される 性格だった。兄の失脚と共に刑死。 
    笑い上戸だったらしく、可愛らしいエピソードが多い。


    「なんか暗いよ? まあ、呉、滅亡 しちゃうから仕方ないか(笑)」
    「笑いごとではないですが。史実は、やはり長くなりそなのでこの辺で。」
     きゃっきゃ言って跳ねる雲は、うさぎみたいで可愛らしい。

    <創作的二陸象>

    @陸機  十代〜二十代前半。身長175pくらい。
    高い鼻梁、黒髪に同じく憂いを十分に含んだ黒い瞳。美人だが鼻っ柱が強く敵も多い。
    そのくせ弟と犬の黄耳が大好きで、信じられないくらい甘い。他人と身内の隔てがはっきりしている。
    敵には厳しく、身内にはとことん目をかける。気性が荒いというより高潔でプライドが高い。
    時々、高飛車 なのが玉に傷。ひらめきで生きる天才肌。

    A陸雲  機兄(きにい)のいっこ下。小柄で華奢ながら、元気で明るい性格。ただし、
     怒ると意外に頑固で誰も手が付けられなくなる。
     聡明な兄を心から尊敬、もとい崇拝中。「兄上」が口癖、兄さんのためならなんでもしそう。
     可愛い顔してちょいと腹黒い 一面がある。
     綺麗・可愛いものは大好き。秀才タイプなので努力は惜しまない。

    B黄耳(こうじ) お犬さま。
     犬時:大型犬 黒い
     人時:外見年齢23歳くらい。183p、黒髪、黒眼のいい男。
     陸機の愛犬。陸機さんを愛する賢い犬。人語が分かるらしい。うちでは普通に擬人化します!  
     機が露天商で買ってきた不思議アイテム、まじかる・ブラシで人化。
     少々腹黒いものの、陸機さんには絶対服従。


    「うむ。 303年没、同じ年に死んでいるんだよな。私たち兄弟が悲劇の兄弟と言われる由縁
     かもしれないな。」
    「その話はいづれ。概要はこんなもんですかね。」
    「全然説明になっていないとの、意見もあるがな。こんなもんだろう。」

     そう。兄弟はすでに飽きていた。
    自分たちのことなのに、かなり適当。貴族だから。誇り高いから。仕方ない。
    「これで二陸に興味を持ってもらえるといいですね、全国ネットですよ。」
    「私はそっとしておいてほしい感もあるがな、なんだろう? 気付いたらみんなの傍まで浸食し
     ていた、みたいなのがいい。」
    「兄上、それウイルス ですよ・・・。」
     綺麗な黒髪を揺らして陸機さんが「そうかな?」と首を傾げる。

    「そうそう、二陸は史実を元にしているとは言え、管理人の創作物 だからな。特に人物設定等に
     は注意が必要だ。あと信用しすぎたり、下手に手を出すと痛い目見るぞ。」
    「いろんな意味で痛いですよね。まず二陸を創作しようにも調べるのにホコリくさくて厚い本を読
     まなくてはいけませんから。」
    「愛だな。どうりで認知度が低いわけだ。」
    「愛ですね。二陸は愛でできているんですよ。」

    「ここまでで、全然わかんねーよ、むしろ興味ないな。と思った奴は残念、帰るなりなんなり自分
     で適当に対処してくれ。」
     投げた。完全に陸機は職務を放棄した。不遜、彼に敵が多い由縁である。
    「そう言わずに、設定なんかさらりと流してしまえばいいんですよ。」
     じゃあいったい今までのはなんだったんですか? という問いはなし、である。
    「史実に興味がおありの方は、これからも触れるようにしますので。そちらもよろしくお願いします。」

    ―――― 以上です。 キャラが増えるたびに辞書のようになっていきそうな予感・・・。